たとえば今回の金沢市統一テスト。
数学。
単刀直入に書きますね。
簡単でしたね。
最後の表面積の問題に若干手こずるかな、くらいです。
ですから、金沢大学附属高校、泉丘高校、二水高校を狙う子たち。
このレベルなら90点以上は絶対に取らないと。
しかし一方。
これなら余裕で90点以上取れるだろう、という子たちが全員、90点以上取れてはいない。
実際、塾の子たちでも80点台や70点台、60点台もいる。
この子なら90点以上は間違いないだろう、という学力の子でも、です。
なぜか。
その前に。
NGアクションを書きます。
点数が取れないのは学力不足のせい。
簡単な問題は解けるはずだから、応用問題を解かさないと。
たくさん応用問題をさせなきゃ。
そして思考力を伸ばさなきゃいけないわ!
・・・・・以上の行動がNGです。
上にも書きましたが、問題は学力や思考力ではないのです。
思考力も学力も十分な子たちでも、今回は60~90点未満は多いです。
一方で、90点台や満点をとった子たちも多くいます。
この両者の思考力や数学力は、このレベルの問題なら差異はありません。
鍛えるべきはそこではないのです。
鍛えるべきは、基礎基本の問題を処理する能力です。
大問1で失点していませんか?
そういうところで失点している子は、思考力ではありません、処理能力が低いのです。
時間があれば全部解けた、という子もいますよね?
そういう子は、平易な問題を速く解くスピード、つまり処理能力が低くて遅いのです。
処理能力はどうやれば上がるか。
基礎基本の反復を徹底することで上がります。
実力があるのに点数が来ていない子。
塾の先生にもこんな感じで言われた子。
足りないのは思考力ではありません。
処理能力です。
だから、基礎基本の問題を徹底してやりましょう。
あ、もちろん。
実力の「ない」子も、当たり前ですが基礎基本の反復です。
実力もないのに応用だの思考力だの、無茶すぎますしね。
今回は中3の統一テストを例にお話を書きました。
が、他の学年の、勉強している割に点数が伸びない子、も同様です。
特に数学・算数においては処理能力が低い傾向が考えられます。
平易な問題を、考えて解くのではなく、反射的に解けるように、までもっていくこと。
5+3 の計算とか、考えて解く子なんて小1以外いないでしょ?