中3の国語テキストに、ちょっと面白い話が。
いや、真面目な話よ(笑)。
どんなお話かといいますとね・・・・・
日本の文化は若年文化である。
例えば音楽家。
日本の十代の音楽家は、国際コンクールで優勝するなど水準が高い。
が、二十代、三十代となるにつれ、すっかり元気がなくなる。
四十代になってカネをとれる音楽家は暁天の星の如きもの。
音楽とはそういうものなのか?
いや、違う。
外国から足元が心もとないお爺さんが日本へコンサートにやって来て、聴衆を唸らせる。
日本人はなぜ早く齢をとってしまうのか、ライフワークというものはないのか?
(外山滋比古「ものの見方 思考の実技」より内容を抜粋)
これを読んで、今私が読んでいる「蜜蜂と遠雷」の登場人物、栄伝亜夜を思い出しました。
直木賞と本屋大賞の両方とっている作品なので、オススメですよ(^^)
それはさておき。
たしかに日本って、若年文化ですよね。
ゲームも漫画も、日本では主人公はたいてい十代。
でもアメリカとかだと、マッチョな兄さんオジサンがたいてい主人公。
かの有名なゲームソフト、「ドラゴンクエスト」の、シリーズ2作目。
日本版のパッケージは、十代の子どもが戦っている。
(上はファミコン版、下はスーパーファミコン版)
もう、ファミコン版なんて、小学生の子どもですよ。
しかし、アメリカに輸出されたドラゴンクエスト2のパッケージは・・・・
マッチョ兄さんとキレイなおねーさんが主人公に(笑)。
※アメリカ版のドラゴンクエストは「ドラゴンウォーリア」と、実はタイトルが違うのです
先ほどの国語のテキストの出典作品の筆者、外山さん。
外山さんは文章中に、こうも書いていました。
そもそも勉強が足りないのではないか、と考える。
本を読むのもだいたい30歳どまり。
それをすぎるとめっきり本を読まなくなる。
40を越すと読んでいる本は小説くらい。
だいたいはテレビと週刊誌と新聞でいきている。
こういうことだから、知的に早く老けるのではないかと思われる。
ギクリ、としました、私(^^;)
たしかに、と。
中学受験の合格を目指す小学生が、栄養ドリンク飲んで勉強を頑張り。
高校受験の合格を目指す中学生が、ハチマキ締めて勉強を頑張り。
大学受験の合格を目指す高校生が、3日3晩徹夜で勉強を頑張り。
そして大学生は、麻雀して徹夜する(笑)。
で、大学を卒業する頃には、人生勉強と称して覚えた酒と煙草とパチンコですっかりアホに。
学年が上がり、成人式を迎える年代から、日本人って何だかアホになっている気がする。
40代どころか、高校卒業とともに知的に老ける日本人は多いのでは、と思いました。
私も、アホになって、ズルズルと20余年ほど過ごしてきた気が・・・・・
でも、本当に勉強が必要になってくるのは、大学生、社会人からなのにね。
かなり反省。
いえ、全然勉強してない訳ではないですよ。
しかし、私は子どもたちに勉強を課す立場の仕事をしている。
その立場の大人としては、勉強不足だったな、と大いに反省。
まだまだ勉強して、成長して、私の成長を通じて生徒たちに勉強の大切さや必要性を伝えられたら、と改めて思った今日でした。
外山滋比古さんの「ものの見方 思考の実技」、さっそくAmazonで買おうかな!