私、高校生の時、数学が好きだった。
高1の後半頃から目覚め始めた。
好きだから、どんな問題でも片っ端から解きたくなる。
簡単な問題でも、解く快感を味わうためにいちいち解く。
難問なんかは、私にとってはバースデープレゼントみたいなものだった。
この難問、絶対に自力で解いてやる!!!
と石にかじりついてでも解こうとした。
30分や1時間ではない。
2時間、3時間、粘って粘って・・・・・
それでも解けない時もあったが、3時間かけて解けた時は、もう快感だった。
こんなことが高校の頃にあった。
解けた時の快感は、麻薬のようなものだった(麻薬したことないけれどね)。
私は数学中毒になっていた。
思考力は深まったのかもしれない。
でも数学の成績は、悪くはなかったが、偏差値75とか80とかではなかった。
もしあの時の2時間3時間を。
解法の暗記のために使って、3つ4つと解法を覚えていたならば。
もしかしたら、もっと成績が良かったかもしれない・・・
と思って、今までも生徒に試してきた。
数学の問題を見て、うーん、と考え込んでいる生徒がいたら、こう声掛けしている。
分からなかったら、考えるな、答え見て覚えなさい、と。
考える時間は30秒でいいから、答えを熟読せよ、と。
で、それでも分からなかったら質問においで、と。
「答えを見るなんてカンニングだ!」
「それでは考える力が育たず、本当の数学力とは言えない!!」
と暗記しなかった子は、やはり伸び悩む。
「私、数学の才能とか無いし、さっさと答え見るわー」
と開き直ってくれた子は、伸びるのが早い。
テストでも、そうかもしれない。
数学好きな子ほど、難問に挑む。
で、簡単な計算問題で落とす。
逆に、数学嫌いな子は、難問をさっさと諦める。
で、簡単な問題を手堅く取り、良い点数を取る。
学問として、とか、教育者として、とかだとね。
何が正解なのか、正直分からない。
でも、単純にテストの点数を上げるというのであれば。
小学生も中学生も高校生も。
数学は暗記だ、と太鼓判を押して勉強させたい。
あ。
塾では、暗記したかどうか、確認テストもしてますよ。
そこはご安心を。