やっても伸びない子。
この理由に、
「勉強の正しいやり方を知らない」
を挙げる方が多いです。
半分あってて、半分違う、かな。
私の思う正解は、
「伸びにくい勉強法をしている」
だと思います。
伸びにくい子の特徴
①インプットの時間が長い
②休憩をとらない
③朝に暗記物をする
④音楽を聴きながら(テレビを見ながら・YouTubeを見ながら、など)勉強する
①インプットが多い
インプットの記憶って、残らないのです。
たとえば、いちいちテレビで流れてくるCMをですね?
目や耳からインプットして記憶に全部残りますか?
印象的なもの以外は、記憶に残りませんよね。
脳は、重要だと思った情報しか記憶しません。
使わない情報を、脳は重要と認識しません。
だから、使わないと覚えないのです。
つまり、インプットではなく、アウトプットが重要なのです。
以前も
「ノートまとめ」
「線引き教科書」
「ふせん貼りまくり」
は効果がないと書きましたよね?
これは、インプットしかしていないからなのです。
インプットとアウトプットの最適比率。
コロンビア大学の研究によると、その比率は
インプット:アウトプット=3:7
が最高だそうです。
つまり、数学を3時間勉強するとしたら。
ノートや教科書の見直しに1時間。
問題集の演習に2時間。
これが最適なのだそうです。
②休憩をとらない
勉強を始めると、乗ってきます。
で、ノンストップで3時間4時間・・・
は、実は能率が上がらないと言われています。
東京大学とベネッセコーポレーションの研究です。
休憩を取らずに勉強したグループ。
休憩をとり、トータル時間では勉強時間が少なかったグループ。
勉強効率は17.2%、休憩をとったグループの方が上がったそうです。
※何を基準に17.2%なのかは私の見た論文ではわからなかったので、もうちょっと調べてみます
ちょっと本を読む。
弁当を食べる。
知育パズルをする。
地理歴史カルタをする。
確かに、夢盟塾の賢い子たちはこれらを積極的にしています。
また、上の休憩法以外にも私がお勧めするのが
筋トレ
ではなかった、ま、筋トレも含まれますが、
軽い運動
です。コロラド大学の研究で分かっています。
塾にダンベル、置いておきますね。
③朝に暗記物をする
絶対にダメ、という訳ではありません。
ただ、効率が悪いのです。
暗記物をするのなら、
夜に暗記
寝る
朝に復習
が最高の暗記ルーティンになります。
リヨン大学の研究によると、睡眠を挟むと良いのだそうです。
寝ている間に、脳は記憶の整理整頓をしてくれるのです。
賢いですね、脳って。
④ながら勉強
好きな曲を聴くとテンションが上がるんだよ!
好きなユーチューバー見たらテンション上がるんだよ!
好きなお笑い芸人見たらテンション上がるんだよ!
テンション上げたまま勉強に臨んだ方が良いだろう!??
・・・という意見。
ごめんなさい、全否定です。
気分がよくなり、テンションも上がります。
が。
脳の集中力と記憶力はダダ下がりです。
ウェールズ大学の研究です。
・好きな音楽を聴きながら勉強したグループ
・嫌いな音楽を聴きながら勉強したグループ
・無音または自然音のみで勉強したグループ
成績の上がったのは3番目のグループのみで、他のグループは音楽の好き嫌い関係なく成績が下がったそうです。
そう。
気分が良い=勉強効率が上がる
という「勘違い」なのです。
無音、自然音が勉強に良いでしょう。
ちょっと雑音が聞こえてくるくらいの環境が一番良いともいわれています。
ということで、今日も勉強法についてでした。
インプットばかりしていませんか?
ちゃんと問題も解きましょうね。